2027年3月、横浜・上瀬谷で開幕する国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」。
花・緑出展はすでに381件を超え、Village出展では住友林業・大和ハウスグループなど大手企業が続々と内定を発表しています。
出展が決まった企業の担当者が今まさに頭を悩ませているのが、「どうやって自社の展示空間を差別化するか」という問いではないでしょうか。

会場に並ぶのは、全て「植物・緑」をテーマにした展示です。
素材だけでは差がつきません。差がつくのは「空間の体験設計」です。
本記事では、出展ブースを来場者の記憶に残すための空間設計のポイントを5つにまとめました。

GREEN×EXPO 2027、出展企業の「展示空間づくり」はもう始まっている

GREEN×EXPO 2027は、2027年3月19日から9月26日まで、神奈川県横浜市・旧上瀬谷通信施設(約242ha)で開催される国際博覧会です。テーマは「幸せを創る明日の風景」。A1ランク(最上位)の国際園芸博覧会として、国内外から多数の来場者が見込まれています。

出展形式は主に3種類あります。

● Village出展
企業・団体が会場内のテーマ別エリアに屋外庭園や展示施設を整備し、独自の体験・コンテンツを提供する大型出展。屋内外一体の没入型展示が特徴。
● 花・緑出展
花・緑のプロフェッショナルによる庭園・花壇・生け花・フラワーアレンジメント等の展示。すでに381件が登録済み。
● テーマ営業出店
庭園・広場などの屋外空間と営業施設を整備し、博覧会コンセプトを発信しながら飲食・物販の独自営業を行う。

開幕まで9ヶ月を切った今、出展が決まった企業はすでに展示内容の設計・発注フェーズに入っています。構造物の発注・設置には一定のリードタイムが必要なため、展示空間の方向性を決める判断は「今」です。

なぜ植物展示で「差別化」が難しいのか

GREEN×EXPO 2027の最大の特徴は、全出展者が同じテーマ(植物・緑・自然)の中で競うという点です。

美しい花を並べるだけでは、隣のブースと区別がつきません。植物の種類や品種で勝負しようにも、専門性ではプロの造園家や植物園には勝てない。
では何で差をつけるか。答えは「空間の体験設計」です。

来場者が帰宅後に話すのは「どんな植物があったか」ではなく、「あの空間に入ったときの感覚」です。
記憶に残るのは体験であり、体験を生むのは空間設計です。

大阪・関西万博でも、来場者から最も話題になったのは「没入感」のあるパビリオンでした。GREEN×EXPO 2027でも同じ傾向が予想されます。

差別化する植物展示ブースの空間設計ポイント5選

① 「囲まれる感覚」をつくる──平面展示から立体空間へ

最もよくある失敗が「平面展示」です。地面に植物を並べ、通路の両脇に花壇を作るだけでは、来場者は通り過ぎるだけで立ち止まりません。

差別化の第一歩は、来場者が「空間の中に入る」体験をつくることです。植物を上・横・足元の三方向から感じられる立体的な構成にすることで、没入感が生まれます。具体的には、アーチ・ドーム・トレリス(格子棚)・ツルもの植物を絡ませた構造体などが有効です。

重要なのは「植物と構造体を一体に設計すること」。構造体を後から植物で飾るのではなく、植物が育ち絡まることを前提にした構造体を最初から選ぶことが、完成度の高い展示への近道です。


② 昼と夜で表情が変わる──光演出との組み合わせ

GREEN×EXPO 2027の会期は3月〜9月の約半年間。夜間のナイトイベント・ライトアップ企画も想定されます。昼間だけ「映える」展示では機会損失です。

昼は木漏れ日・自然光を活かし、夜はLEDライトアップで幻想的な表情に変える設計が、SNS拡散と来場者満足度の両面で効果的です。特にメッシュ・格子状の構造体は、光が透過・反射することで昼夜で全く異なる表情を生み出します。

照明計画は展示空間の設計段階から組み込むことが必須です。設置後に照明を追加しようとすると、電源確保・構造への取り付けが困難になるケースがあります。


③ 通気性と日差しコントロール──屋外展示の快適性を確保する

屋外展示における最大の課題のひとつが「暑さ」です。GREEN×EXPO 2027の会期は夏を含む6ヶ月間。炎天下で熱がこもる展示空間は、来場者が長時間滞在できません。

快適な屋外展示空間に必要な条件は2つです。

条件① 日差しをやわらげる「半日陰」をつくる

完全に遮光すると植物が育たず、展示の鮮度も落ちます。直射日光をやわらげながら適度な光を通す素材・構造が理想的です。穴あきパネル・メッシュ素材・格子構造が有効です。

条件② 風が抜ける構造にする

密閉構造は熱がこもります。自然の風が流れる開放的な構造にすることで、体感温度を下げられます。植物にとっても通気性は生育環境として重要です。

④ SNS拡散を前提にしたフォトスポット設計

来場者がSNSに投稿した写真・動画は、自社ブランドの認知を博覧会会期中ずっと広げ続けてくれる「無料の広告」です。フォトスポットを意図的に設計することは、展示空間の必須要件になっています。

効果的なフォトスポットの条件は次のとおりです。

  • 「ここで撮れば映える」というベストポジションが直感的にわかる
  • 背景に余計な要素が映り込まない構図の整理
  • 人物と植物・構造体のスケール感が出る高さ・奥行きのあるデザイン
  • 朝・昼・夕・夜で異なる表情が撮れるライティング

ドーム型・アーチ型の構造体は、来場者が「中から外を撮る」「外から全体を撮る」という2つのアングルを自然に生み出します。これが平面展示との決定的な差になります。

⑤ 設営・撤去の現実──工期・搬入制限・原状回復への対応

博覧会の展示空間設計では、「見た目のデザイン」だけでなく「施工の現実」を同時に考える必要があります。

【確認が必要な施工条件】
・会場への搬入経路・搬入口のサイズ制限
・基礎工事の可否(地盤への固定方法)
・会期終了後の原状回復義務の範囲
・設営・撤去に使える日数と業者手配のスケジュール
・電源・給排水の引き込み可否

大型の固定構造物は原状回復コストが膨らむリスクがあります。一方、フレーム組み立て式・仮設対応の構造体は、設営・撤去が短期間で完了し、原状回復も容易です。博覧会終了後に別の施設へ移設・再利用できるという経済的なメリットもあります。

ドーム型植物空間という選択肢──PLANT DOME

上記5つのポイントを同時に満たす構造体として、株式会社GROWTHが提案しているのが「PLANT DOME(プラントドーム)」です。

🌿 植物との融合設計

穴あきメッシュの三角パネルを組み合わせたジオドーム構造。植物がパネルに絡まり、時間とともに「育つ展示」を実現します。

☀️ 日差し制御と通気性

穴あきパネルが直射日光を遮りながら風を通す。木漏れ日のような快適な日陰を形成し、夏場の屋外展示でも来場者が長時間滞在できます。

🌙 ナイトライトアップ対応

昼は木漏れ日のやさしい光空間、夜はLEDライトアップで幻想的な演出へ。1つの構造体で昼夜2つの顔を持ちます。

🔧 フレームレスで施工しやすい

パネル構造で短期間での設営・撤去が可能。仮設イベントにも対応し、博覧会終了後は別施設への移設・再活用もできます。


「植物を飾る構造体」ではなく、「植物と一体になる構造体」として設計されているのがPLANT DOMEの特徴です。
来場者が「中に入る」「植物に囲まれる」「ライトアップを楽しむ」という3つの体験を、1つの構造体で提供できます。

GREEN×EXPO 2027の会場コンセプト「幸せを創る明日の風景」との親和性も高く、「自然と人が心地よくつながる新しいグリーン空間のかたち」として提案しています。

まとめ|展示空間は「見せる」より「体験させる」を起点に考える

GREEN×EXPO 2027で来場者の記憶に残る展示をつくるためのポイントをまとめます。

  • ① 立体空間をつくる──来場者が「中に入る」体験を設計する
  • ② 昼夜両方を設計する──光演出を構造段階から組み込む
  • ③ 快適性を確保する──通気性と遮光で夏場も長時間滞在できる空間に
  • ④ SNS拡散を狙う──フォトスポットを意図的に設計する
  • ⑤ 施工現実を先に確認する──搬入・原状回復・工期を設計段階で押さえる

会期まで9ヶ月を切った今が、展示空間の方向性を決める最後のタイミングです。
構造体の選定・発注には一定のリードタイムが必要です。早めの相談が、完成度の高い展示への近道です。

GREEN×EXPO 2027の展示空間づくり、まずはご相談ください

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